名詞だけが主語と目的語になれる ― 英語文法の基本

目次

1. sadness / sad / sadly の主語

  • sadness(名詞)は「悲しみ」という具体的なものを表すため、主語になれる。
    • 例:Sadness fills her heart.(悲しみが彼女の心を満たす)
  • sad(形容詞)は「悲しい」という性質を表すだけで、名詞ではないので主語にはなれない。
    • 形容詞は必ず名詞を修飾するか、補語として使われる。
  • sadly(副詞)は動詞や形容詞を修飾する働きしかないため、主語にはなれない。

👉 ポイント:主語になれるのは名詞(または名詞句)だけ。形容詞や副詞は修飾語なので主語にはならない。

2. peaceful / peace / peacefully の目的語

  • peace(名詞)は「平和」という具体的なものを表すため、動詞や前置詞の目的語になれる。
    • 例:We want peace.(私たちは平和を望む)
  • peaceful(形容詞)は「平和な」という性質を表すだけで、目的語にはなれない。
  • peacefully(副詞)は「平和に」という様子を表すだけで、目的語にはなれない。

👉 ポイント:目的語になれるのも名詞(または名詞句)だけ。形容詞・副詞は修飾語なので目的語にはならない。

3. there は副詞

  • there は「そこに」という場所を示す副詞。
    • 例:Go there right away.(すぐそこに行きなさい)
  • 前置詞の目的語ではないため、to をつけて “go to there” とは言えない
    • 正しくは go there
  • ただし、there が名詞的に使われる特殊なケースもある(例:the there and then)。これは例外的な表現。

👉 ポイント:副詞は前置詞を伴わずに直接使える

4. 前置詞 about + 名詞

  • 前置詞の後ろには必ず 名詞(または名詞句) が来る。
  • 代名詞を使う場合は 目的格 になる。
    • 正:about him
    • 誤:about he
  • 他の例:
    • about me(私について)
    • about us(私たちについて)

👉 ポイント:前置詞の目的語は名詞または目的格の代名詞

🌱 まとめ

  • 主語や目的語になれるのは 名詞。形容詞や副詞は「修飾語」であり、文の骨格にはなれない。
  • 前置詞の後ろは必ず「名詞(目的格代名詞)」と覚えると、文法の迷いが減る。
  • 副詞は「場所・時間・様子」を直接表すので、前置詞をつけないことが多い。
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